菓子作りに欠かせないキッチンスケール、二十年程前かみさんがデザインを気に入って通販カタログで黄色いテライヨンキッチンスケールを手に入れ毎日の様にせっせと使っていた。中身は秤そのものの構造で長年の酷使にも耐え抜いたが、ついに計った値がおかしくなってしまった。直せないものかとバラしてみると、肝心のバネ部分が完全に錆び付き始めていていかんともしがたい状況。
ディジタル秤を持ってはいるが、升の様な形状の使い良さ、全体のデザインセンスで右に出るもの無しと言う事で、同じ物を再度手に入れる事に。しかし、である。四、五年前になるが、ディジタル秤に負けたのか都内大手デパートを始め、ハンズ、テライヨン製品輸入代理店、ネットとどこを探しても無かった。全国電話しまくりである。そんな中、ダメ元で立ち寄った池袋ロフト、有るではないですか、三個も。よくよく聞くと、売れ残りらしい。即刻全数買い占めてしまった。我が家では、娘の代までテライヨンは大丈夫。
さて、最近かのテライヨンキッチンスケールはどうなっているかと調べてみると、「1970年代からのロングセラーキッチンスケール」と銘打って至る所に出回っている。ディジタル秤にデザインで好勝負という所か。それにしても、あの四、五年前の皆無状態はどうなっていたのか？